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元給食担当が教える 意外と知られていない給食の驚きの実態!

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日本全国の市区町村で給食を子供たちに提供している自治体が数多くあります。

私の子供のころも給食はありましたが、現在の給食は昔と比べるとかなりグレードの高いものになっていると思います。実際に私が給食の検食担当だった時もかなり豪華なレシピでした。

ここでは、元公務員であり給食の担当だった経験をもとに、世間ではあまり知られていない給食の裏側(給食のレシピの決まり方から実際にどうやって子供たちに給食が提供されているか)を順序だてて解説させて頂きます。

 

目 次

 

1.知られざる給食の実態

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給食の献立の考案、決定から製造、検食(試食)までを詳しく解説していきます。

給食のメニューはいったいどうやって決めているのか?誰がどうやって作ってどのように子供たちの前に並んでいるのか?

給食という存在は知っているけど、裏側のことは誰も意外と知らない。

元公務員として検食担当だった経験をもとに詳しく解説していきます。

  

1.1 給食の献立はどうやって決まっているの?

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子供たちに提供されている給食の献立は毎日違います。

献立は都道府県職員の【栄養士さん】が考えているのです。毎日その都度考えているわけではなく、1ヶ月の献立をまとめて考えています。1ヶ月分の献立を考え終わったら各家庭に献立表を配布しています。

 

栄養士さんは、1食あたりの総カロリーや栄養バランスを考えて献立を一生懸命考えてくれています。

献立は栄養士さんのセンスで決まるので、各自治体によって大きく献立内容が異なります。センスのいい栄養士さんがいるところは見栄えもよく、子供たちが喜ぶメニューが盛りだくさんとなっています。

 

1.2 どうして各学校で給食の内容が大きく違うの?

各学校によって給食の献立は大きく違います。おかずが少ないところや多いところ、かなりボリュ-ムもあって豪勢な献立もあります。

この理由はズバリ!給食の予算を握っている市区町村の財政レベルが関係しているのです。給食の費用は子供たちがいる各家庭から毎月集金していますが、当然そんなお金では給食をまかなえるはずがありません。

 

各家庭から集金している給食費は1食あたりせいぜい100円~200円以内。

残りは自治体が負担しているのです。

つまり、給食にかける予算が少ない貧乏な自治体にある学校の給食は質素になってしまうのです!だから学校によって給食の献立に違いが出てくるのです。

 

献立を考えてくれている栄養士さんも、自治体から「1食あたり300円ぐらいでおさえてね」って言われたら、それはおかずの少ない質素な献立になってしまいますよね。これは一般の家計の話と同じです。

 

貧乏な街と裕福な街にある学校の給食は全然違うのです。

1.3 給食は誰が作っているの?

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これはけっこう知っている方も多いでしょうが、自治体によって2パターンあります。

1つ目は、自治体が給食を作る人を雇って自分たちの市区町村で毎日給食を作っているパターン。自分たちで食材を調達するので素材にこだわることができて地域の野菜やお米を給食に使うことができるので、安心安全な学校給食の実現が可能となります。デメリットとしては素材にこだわりすぎて、高コストになる場合があります。

 

2つ目は、外部の業者に給食の製造を委託しているパターンです。

こちらの場合は、大量生産している外部業者を利用するため、低コストの給食が可能となります。デメリットとしては、製造が外部なので安全管理を監視することができないため、衛生面での不安が残ります。また、地元の食材を使えないところもデメリットと言えるでしょう。

 

1.4 給食の衛生チェック(検食)について(毒見役?)

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給食は作られてからすぐに子供たちい配給されるわけではありません。

作られた給食の衛生面、異物混入などがないかどうかをチェックする必要があります。私が公務員時代に給食の担当をしていた時に内容をチェックする役割も担っていました。【検食】と呼ばれる給食のチェックです。

 

検食は通常、給食開始の時間の2時間前に行われます。もちろん毎日決まった時間に行われます。この時点でおなかを下したり、異物が発見されれば、全ての給食は破棄となります。

 

私が在籍していた市役所は裕福でしたから学校給食もすごく豪華でした。当時検食役だった私は、毎日お昼の検食がすごく楽しみで仕方ありませんでした。裕福な自治体なのでおかずの種類も多いし、ステーキやイクラやホタテの海鮮丼とかも出てきます。

ちなみに私は何百回と検食をしましたが衛生面等には問題があったことはりありません。

2. まとめ

 学校給食の献立を決めているのは都道府県職員の【栄養士】です。

学校によって給食の豪華さが違うのは市区町村の財政面が影響しています。

貧乏な街にある学校は給食にかける予算が少なく、裕福な街にある学校は給食にたくさんお金をかけることができるので豪華な献立の給食になるのです。

 

給食を作っているのは自治体が雇った調理員もしくは、外部委託している場合は業者になります。自分の街で給食を作った方が地元の食材を使えたり素材にこだわることができますが、コストは高くなってしまいます。

 

給食は、子供たちに配給される2時間前に検食(異物混入や衛生面の問題をチェック)と呼ばれる試食が行われて問題なければ配給されます。