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家を建てる方必見!農地転用許可をもらうための4つのポイント

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田畑などの農地を宅地にして一戸建ての家を建てる手続きが農地転用です。ハウスメーカー工務店で家を建てる場合にはこの農地転用の手続きもやってくれますが、10万~20万程度の費用がかかります。

 

農地転用の手続きは行政書士がやってくれますが、自分でできないレベルではありません。手続き名称だけ聞くとなんだかとっつきにくくて難しいイメージを持たれる方が多いですがそんなことはありません。簡単です。

 

某市役所での農地転用事務の経験をもとに農地転用の許可をもらうためのテクニックをご紹介します。

 

目 次 

 

1. 許可を受けるためのポイント

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農地転用の許可を受けるためのテクニック。これさえそろっていえば簡単に誰でも許可を受けることができます!書類の名称だけ見るとややこしそうですが、大丈夫です、本当に簡単です。

①農地転用申請書(市区町村農業員会でもらえます)

②土地利用計画図(転用予定地への家の配置・駐車場含む)

③建築予定の家の立面図と平面図

④雨水排水図

この4つの書類を揃えたらあとは居住区の役所の農業委員会へ申請書類一式を提出するだけです。

 

私自身、公務員として某役所で農地転用の事務をやっている時に「なんでこんな簡単な申請をわざわざ業者に高いお金を払ってやってもらっているのだろう」と不思議に思っていました。

以下に各書類の作成方法を具体的に解説していきます。

 

1.1 農地転用申請書の作成

 農地転用には、大きく分けて農地法第4条と5条の2種類があります。

農地法4条】⇒自分名義の農地を宅地に転用する場合

農地法5条】⇒売買等により他人名義の農地を自分名義に変えて宅地に転用する場合

 

それぞれ申請書が異なりますのでご注意ください。

申請書の様式は、お住いの市区町村の役所にある農業員会事務局でもらえます。

 

申請書へ記載する項目は、

①住所・氏名・連絡先(農地法5条の場合は双方)

②転用する農地の所在地

③転用する面積(農地を全て転用する場合その面積を記載)

④転用目的(居宅の建築と記載)

 

申請書に記載するのはたったこれぐらいです。

これぐらい誰だってできます。

 

1.2 土地利用計画図の作成

これも全然難しいことはありません。

農地の場所と建築予定の家の配置がわかればOKです。転用予定の農地をどのように使うつもりなのかがわかればいいのです。

農地転用を予定している農地を中心にした土地の図面を役所で入手して下さい。

その図面に建築予定の場所を記載します。駐車場があるのならそれも配置します。

 

1.3 建築予定の家の平面図と立面図

 平面図と立面図は家の建築を依頼しているハウスメーカー工務店に頼めば貰えますのでそれをそのまま申請書の添付書類として利用下さい。

特に他に図面へ加筆する事はありません。 

 

1.4 雨水排水図の作り方

 転用する農地への雨水と生活用水(台所、お風呂、洗面所等の排水場所)の排水図を図面に記載するのですが、これは上記の「土地利用計画図」を流用することで事足ります。土地利用計画図をコピーして、雨と生活用水の排水の流れを矢印で記載すれば問題ありません(ここの水路へ排水を流しますという図示)

2. 申請から許可が下りるまで

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農地転用は市区町村の農業員会に許可権限がある場合と、都道府県の農業員会に許可権限がある場合があります。

市区町村に権限がある場合は、申請から2ヶ月程度で許可が下りますが、都道府県の場合は、余分に1ヶ月かかりますので、申請から3ヶ月必要です。

 

許可が下りると、許可書を持って法務局でご自身で登記変更をするか、司法書士等に頼んでやってもらうかのどちらかですが、若干知識も時間もいるので頼むことをおすすめします。 

3. まとめ

農地転用は行政書士司法書士に頼まずに自分でできる簡単なレベルの手続きです。

家を建てる時によく手続きがされる農地転用手続きは、業者に頼むと10万から20万程度経費がかかってしまいます。

転用申請に必要な書類は下記の4つ

①農地転用申請書(市区町村農業員会でもらえます)

②土地利用計画図(転用予定地への家の配置・駐車場含む)

③建築予定の家の立面図と平面図

④雨水排水図