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元公務員が教える 警察官採用の実態

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私は20歳と22歳の時に複数の都道府県の警察官採用試験を受験した経験があります。合格と不合格の両方を経験しました。

私が受験した時とは違い、現代では採用人数に対して受験者数は激減し、警察官のなり手がかなり少なくなっていると各メディアが報じています。

警察官採用試験の合否のポイントはどこにあるのか?採用後の警察学校の実態を踏まえてご説明いたします。

 

目 次

 

1.警察官採用試験

警察官採用試験は高卒程度のB類と大卒程度のA類の2種類の試験に分けれているのが普通です。私は20歳の時に高卒程度、22歳の時に大卒程度の双方の試験を受験した経験があります。

採用試験の難易度は各都道府県によって異なります。私が受験した印象では、警視庁や大都市の試験は難易度が高いように感じました。

 

大阪府警は例外的にすごく簡単な問題です。しかも他の県と比べて出題数も10問程度少ないです。治安が悪いのでとにかく勉強はそこそこでも人員を確保したいのではないかと思います。

 

警察官採用試験の日程は各都道府県によって異なる場合が多いですので、複数の警察の試験を受験することが可能です。私の場合は、大阪、京都、兵庫、香川の4つを受験しました。

 

1.1採用試験の難易度

警察官採用試験は高卒のほうが大卒試験よりも難易度は低く、受かりやすいです。

都道府県でいうとやはり田舎の地方警察の方が試験の難易度は低く設定しています。

 

私が受験した京都府警と香川県警では雲泥の差でした。京都府警のほうが断然難しかったです。(余談ですが私は京都府警は不合格で香川が合格でした)

 

高卒程度であれば独学でなんとか一次試験はクリアできますが大卒程度となるとかなりの勉強時間が必要となりますし、独学だけでは難しいですので公務員専門学校との併用をおすすめします。

 

一次試験突破後は体力テストと面接になりますが、面接では注意が必要です。

私と同じく受験した友人はすごく頭がいい(東大普通に受かるレベル)やつでしたが、面接で「腕立てふせをもう一度目の前でやらせて下さい」と変なことを言って不合格になりました。

 

面接では決して変なことは言わずに、質問に対して的確にはっきりとした口調で答えた方が無難です。

 

1.2採用人数はどのくらい?

採用人数はその年によって異なりますが、地方警察で大卒・高卒ともに数十名の採用が通例です。神奈川などの大都市であれば数百人規模の採用が行われる年もあります。

警視庁の試験は地方に在住でも受験することが可能ですので、どうしても警察官に合格したい場合は併せて受験することをおすすめします。

 

2.警察学校は厳しい?

最近も警察学校をテーマにしたドラマが放送されていましたが、結論から言って警察学校は厳しいです。私は某県警を合格していましたが辞退しました。他の官公庁の試験に受かっていたからです。

私の友人で何名か警察官がいますが、警察学校は相当厳しいと言っていました。

 

理由は、中途半端な気持ちでは警察官は務まらないため、弱い人間をふるいにかけて辞めさせる必要があるからです。

 

事を想定して風呂に1週間入れないのはあたりまえ(女性はきつい)

ごはんは10分で食べなくてはいけない、携帯は没収

教官から殴られるのは日常茶飯事

 

私の友人もそういった状況に耐えかねて何名かやめています。

最近ではあまりにも途中離脱者が多く、問題になってしまい、警察学校の厳しさが軽減したと友人の警官が言っていました。

 

警察学校は高卒採用が10ヶ月、大卒採用が6ヶ月です。

高卒も大卒も同じ素人なのになぜ入校期間に差があるのか意味不明です。

 

3.警察学校での待遇は?

警察学校での在校中でも給与は支給されます。

高卒で18万、大卒で20万程度が毎月支給されます。

警察学校ではお金を使う場所がないので貯まりまくりです。仕事をしていないのに給与が貰えていいと思うかもしれませんが、それ相当に厳しい環境下におかれますのでもらって当然と言えば当然です。

 

4.警察学校卒業後は?

警察学校卒業後は、全員各地域交番へ配属され、警察官としての基礎を体験していくことになります。経験を積むと、本人の希望と適正によって刑事、交通課等への配属が決まります。

 

5.まとめ

警察官採用試験は高卒と大卒の2種類に分かれていて、高卒は独学でなんとかなるレベルですが、大卒はそれなりの勉強時間が必要ですし、できたら公務員専門学校と独学の併用をおすすめします。

 

試験のレベルは各都道府県によって異なり、地方に行くほど簡単になります。また大阪府は例外的にかなり簡単な試験内容を採用しています。どうしても警察官になりたい方は大阪府警の受験は必須です。

 

二次試験の面接では変な事を言わないように、質問に対してはっきりとした口調で答えるようにしましょう。

 

警察学校は弱い者をふるいにかけてはじき出すところですので、非常に厳しい日常をおくることとなりますのでかなりの覚悟が必要です。

 

 

 

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